9月2日にことばの相談会がありましたが、その時に相談を受け、その後指導が始まったお子さんたちがいます。
その中で、だいぶ改善し、指導を終えたお子さんのお母さんから、ご意見、感想をいただきました。
3/3にご紹介した方とは別の方からのご意見です。
以下に掲載させていただきます。
1 ことばの指導を受けるまでの、悩みなど
娘は、1歳になる前から意味のある言葉を発するようになり、気づけばお話が大好きな女の子になっていました。2歳半を過ぎた頃から吃音の症状である、伸ばし「いーーーーーつもね」や、繰り返し「どどどどうして?」の症状が出始めましたが、語彙が増えていた時期だったため成長の過程と捉えあまり気にしていませんでした。ただ、その後も症状が中々回復せず、また、吃音の症状に波があったため、当時通っていた保育園(2歳までの小規模保育園です)の先生と相談し、3歳で保育園を転園する前に一度、宮城県医師会のヒアリングセンターを受診する運びとなりました。ヒアリングセンターでは、聴力以外に発達や身体の検査をしましたが、検査結果については特段の異常は見られず、吃音については経過観察をすることになりました。
その後は経過観察を続けておりましたが、伸ばす症状はほぼ見られなくなったものの、繰り返す症状は続きました。吃音についてのパンフレットも読みましたが、中々改善策が分からず、様子を見ることしかできない状態に親としては悶々とする日々でしたが、本人は変わらず毎日楽しそうにお話してくれたので、話し方を指摘したりはせずに見守っていました。
成長の過程とはいえ、いつまで経過観察を続ければよいのか、このまま見守るしかできないのか、という葛藤は常にありました。また、年齢が大きくなるにつれ、周りから何か言われたら、本人が気にして話すことを嫌いになってしまったら、等という不安もありました。
2 ことばの指導を受けてみて感じたことはじめてことばの指導を受けた際、舌の使い方や呼吸法、話し方のリズムなど、指導の幅の広さに驚きました。専門的知識の先生の指導はとても素晴らしいもので、ことばで悩んでいる方には是非進めたいと思いました。
医療機関ではなくあくまで教室なので、娘も毎回楽しみに通っていました。
親としても、相談にのって頂いたり会話をする際のアドバイスを頂いたり、先生に大変助けられました。
3 ことばの指導を受けて子どもの変化自分の話し方をコンプレックスには感じていなかった様なのですが、周囲のお友達と話し方が少し違うことには気づいていたので、上手にお話ができるようになるんだ!と、とても前向きに教室に通っていました。
また、教室に行った後は必ず今日はこんなことをした!と楽しそうに報告すてくれる姿が印象的でした。教室で学んだ内容を家でも反復したり、話し方への意識も少しずつ変わってきたように感じます。
4 ことばの指導を受けて、周りの変化同居している家族や、たまに会う親戚からは、吃音が落ち着いてきたね、といわれました。家庭内ではことばの教室の話しも積極的にするようになりました。改善するまではまだまだ長い道のりですが、教室に通うことにより、家族全員がとても前向きな気持ちになっています。
5 相談窓口、費用面など、大崎市への意見や要望などことばの相談会へ出席した際、想像以上の参加者の多さに驚きました。同時に、ことばで悩んでいる人がこんなにもいるのだなと実感しました。
ことばを育てる親の会では年に1回大崎市内でことばの相談会を開催されているようですが、開催回数を2回に増やしたり、相談出来る機会がもう少し増えたらな、と思いました。相談窓口の設置も一案かと思います。(私は、運よく相談会で教室を開いてらっしゃる先生に相談することができ教室の場所を知ったのですが、どこに連絡してよいのか分からず、直接ことばの教室会場がある幼稚園に訪問しました。)
また、吃音で検索すると、診察や病院の情報ばかり出てきます。なので、ことばの相談会や教室があることをもっと前面に周知して頂けたら、悩んでいる親御さんたちも足を運んでみようと思うのではないかと思います。
今回、保育園の掲示板に貼ってあったことばの相談会の貼り紙を見て参加申し込みをしましたが、下の子の育休中で保育園の送迎をしていたので気づくことができました。(就業中の送迎は祖父母にお願いしているため、気づくことが出来なかったと思います。)対象者が限られるので、全員対象のお便りに入れ込むことは難しいかもしれませんが、もう少し積極的に保育園・幼稚園にアピールしてもいいのかな?と思います。(対象になり得る児童の親へ、担任の先生が声掛けをする等)小学校入学前の年齢で悩む事が多いと思うからです。
また、昨年下の子が生まれ、育休中に大崎市内の支援センターを大変活用させて頂きました。支援センターの月間スケジュールには、相談会やイベントなどが沢山あり、私も毎月チェックし参加していました。主に幼稚園就学前の子たちが対象となる支援センターは、ちょうど発語に関することばの悩みが出始める時期かと思うので、年に1回でも、ことばに特化した相談会というのがあってもよいのではないかなと思います。(離乳食相談的な位置づけで…)
今回教室に通い、ことばの指導というのは、短期間で終わるものではなく長い期間をかけていく必要があると実感しました。1回の協力金は1,000円で良心的な価格ではありますが、長い期間と考えると、費用面でも何かしらの協力があるとうれしいです。少しでもことばで悩んでいる子どもたちと親が減ればいいなと思いますので、大崎市により積極的な協力をお願いしたいです。
ご感想をいただきありがとうございました。
言葉の相談はいつでも受け付けておりますので、ことばに関するお悩みをお持ちの方は、このHPのお問い合わせフォームからいつでもお気軽にお問い合わせください。